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炭焼き

 

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2013年秋、小谷村の山本国弥さんにご指導いただき、大網に黒炭の窯を作りました。つちのいえができてからは囲炉裏や火鉢で炭を使って栃餅や岩魚を焼いたり、今も炭炬燵を使っている大網の人たちに利用してもらっています。

 

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大網ではそれほど遠くない昔、炭焼きをやっている人が少なからずいたようです。山に炭窯を作り、切り出した木を里に運ぶことなくその場で炭にしていたとのこと。木よりも炭の方が断然軽く、運ぶのに楽だったからだとか。作った炭は当時は貴重な燃料であり収入源でもあったようです。
その後便利なガスや灯油が炭に取って代わり、仕事もそれなりに増えて炭を焼く人はほとんどいなくなりました。今大網のおじちゃんで炭を焼いているのはひとりだけ。炭を焼かなくなると人が山に入る機会が減ったり使われなくなって年をとったナラの木が虫に食われて広範囲で枯れてしまったり。
私たちにとって、炭は薪同様貴重な燃料です。大網の人たちも私たちが炭を焼くのを楽しみにしているようにも感じます。まだまだ未熟ですが、炭焼きという伝統の技術を受け継ぎ、磨いていきます。

 

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私たちは主にナラを材料として使っています。炭窯に可能な限り隙間無く材を入れ、窯の入り口で火を焚きます。火を焚く時間はその時の気温や窯内部の温度、材の湿り具合などによって決まります。窯の内部の温度が80度くらいになれば原木に火がつき、最高で700度くらいまであがります。最初は煙突から黄色っぽいモクモクの煙が出て、それが白っぽくなり、やがて青白く透き通ってきます。最後に窯の焚き口と煙突を完全に塞ぎ、窯内部の温度が下がるまで約1週間。私たちの窯では一度でおおよそ25俵(300kg程度)の炭が作れます。

 

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最も多い用途は燃料。焼いたり暖をとったり。燃料以外では消臭効果があるのでトイレや靴などの臭い消しとして使えます。通気性のある布にくるんでタンスや押し入れに入れれば湿気を吸ってくれて、また、防虫効果もあるそうです。ネットで検索すれば、他にもいろいろな効果や使い方が紹介されているので参考にしてみてください。

 
 
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