大網周辺の山にはここ数年、これまでほとんどいなかった動物たちが姿を現すようになりました。その数は毎年増えている様に感じます。一昨年、くらしての北村健一が仲間と共に仕留めた鹿を自分たちで解体し、お肉を食べ、皮をなめして道具をつくりました。この経験から私たち自身が感じたこと、考えたことが様々ありました。そして、その経験を共有する場をつくりたいと思いました。
参加するひとりひとりが感じることや考えることを大切にしながら、それぞれの日々のくらしにつながる場をもちたいと思います。
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【Ⅰ解体から皮なめしの入り口まで】
2016年1月23日(土)24日(日)1泊2日
【Ⅱ皮なめしの仕上げから暮らしの道具づくり】
2016年3月12日(土)-13日(日)1泊2日
◎参加費 各回20,000円(+宿泊費8,000円)
(食費3食分、保険料、道具貸し出し料 含む)
◎参加申込み
kurashite@gmail.com 宛に【名前、住所、電話番号】をお送りください。
第2回目にキャンセルがでましたので、追加募集いたします。
一週間以内に折り返しご連絡致します。(折り返しの連絡が届かない場合は再度お問い合わせください)
◎集合 1日目の12時20分につちのいえ集合(昼食を済ませてお集まりください)
◎解散 2日目の14時につちのいえ解散
◎開催場所アクセス
つちのいえ (住所:長野県北安曇郡小谷村大字北小谷9326)
【電車でやバスで来られる方】 最寄駅:JR大糸線平岩駅(新潟県糸魚川市)
関東方面からは東京駅7時52分発の北陸新幹線または新宿駅7時30分発(松本10時27分発)の特急あずさ3号でお越しください。
【車で来られる方へ】ナビや携帯で住所を検索してください。長野市からは2時間弱、松本市からは2時間強、糸魚川市からは30分ほどの場所です。
◎定員 各回10名
※本プログラムは、解体から革製品を作ることを一連のものと考えています。
1回目、2回目どちらかだけでも参加可能ですが、両方に参加することをお勧めします。また、各回の1日目だけ、宿泊せずに通いながら参加したいなど、ご希望やご質問のある方はご相談ください
◎持ち物
*1回目
防寒着、長靴(保温性があり、膝下くらいまであるものが適しています)、
防寒手袋、ニット帽、厚手のゴム手袋(解体する時に使います。炊事用の薄手のものよりはホームセンターで売っている厚手のものが好ましい。)
※解体は雪の上で行います。寒さ&汚れ対策をお願いします。
*2回目
外(雪の上)を出歩くので、防寒着、
長靴(保温性があり、膝下くらいまであるものが適しています)、
防寒手袋、ニット帽など
※革細工に必要な道具はこちらで用意します。
【予定しているスケジュール】
*1日目
12:20 集合
12:30 ワークショップ開始 、鹿の解体(Ⅱ皮なめし)
16:30 終了
17:00 姫川温泉へ
つちのいえで鹿肉調理
19:00 食事&対話の時間
21:30 終了
*2日目
7:00 朝食
8:00 開始
なめしの説明 (Ⅱ道具づくりの説明)
なめし作業(Ⅱ道具づくり)
12:00 昼食
13:00 体験のまとめ、(2回目に向けて)
14:00 終了
◎スタッフの紹介
この企画はくらして×中村伸治の共同主催で行う企画です。
また2回目の「暮らす道具づくり」には講師に、大工であり皮細工の達人でもある小竹将通さんをお招きします。
▶︎中村伸治
ニックネーム:主水(もんど)
主水の由来は必殺仕事人の中村主水。
OBJ(冒険教育団体)への参加をきっかけに大網を訪れ、OBJで働くために大網に住み始めました。2001年から2013年までOBJに勤務し、インストラクターとして、プログラムディレクターとして冒険を通じた人の成長に寄与したプログラムの提供やプログラム開発、スタッフ育成に従事しました。OBJを退職した今では、フリーランスとして体験学習、冒険教育のプログラムに携わるとともに大網に残る手仕事の伝承、ロケットストーブの制作、古民家の解体、山仕事、野生動物の解体&皮なめし等にも取り組みながら、体験から学ぶ場を創るべく模索しています。
鹿の解体は私にとって日常では見えなくなっていた「生きる営み」を体感し、実感する機会となっており、そのことが活動の幅を広げる一つのきっかけとなっています。
▶︎小竹将通
(準備中)
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なめしについて
鞣す(なめす)技術は、誰かに教わったものではありません。自分で調べ、試行錯誤しながら身に着けてきました。結果的に、初めての人でも限られた道具でなめす事の出来る方法を蓄積することが出来ました。手作業で行うので手間がかかりますが、市販の革にはない味のある革に仕上がります。
なめしの行程
①皮に残っている肉、皮下組織を削り落とす
②石灰水につける(1週間程度)
③毛を抜く
④なめし剤(ミョウバンと塩)に漬ける(10日間程度)
⑤なめし剤を落とす
⑥板に張り付けて乾燥させる(1週間程度)
⑦揉んで柔らかくする
※第1回で①②を、第2回で⑦を行います。
※皮と革について。解体時に鹿からはいだ状態は皮。皮を腐敗しないように加工(なめす)したものが革。普段手に取る革製品は「革」で造られています。また、鹿は大網周辺でくらしての北村健一が獲る予定です。近隣の猟師の方から提供していただくこともあります。
今回のプログラムについて(中村伸治より)
私(中村)は、初めて鹿を解体した時に「日常」と「生きる営み」が遠く離れていると感じました。 このことは私にとって様々な事を考えるきっかけになり、ものの視方が変わりました。この体験を通じて皆さんが何を感じるのかはそれぞれ。ここに集う皆さんの想いや感じたことを大切にし、ここでの体験がみんさんにとって価値のあるものになって欲しい、そんな想いで開催するワークショップです。
この場では、
・体験から学ぶこと
・自分が感じたこと
・お互いから学ぶこと
を大事にします。
自分の中に生れたことを互いに分かち合うことで、より豊かな気づき、学びがある時間になることを目指します。ワークショップは1泊2日、計2回で行います。1泊2日で行うのには、食事を共にし、語り合うことも含めて皆さんと過ごすことが大切な時間になると考えているからです。第1回は1日目に解体し、鹿肉を調理して料理を食べます。2日目はなめし作業を行います。第2回は、なめし作業の続きと出来た革を使って“何か”を作ります。できた革を手にとって何が作れるのか、どう活かせるのか、皆さんと考えながら進めていきます。また、2回のワークショップ以外にもなめし作業は必要です。なめしはある作業を行い、一週間おいて、次の作業をするという形で進み、全ての行程を終えるのに約1カ月かかります。途中の行程はスタッフで進めていきますが、出来るだけ全ての行程をご自身で感じてほしいと思っています。ぜひ大網にお越しいただいて作業を一緒に進めていきましょう。作業予定は随時お知らせします。
昨年の様子
解体する鹿。雪の中で行います。
鹿がお肉になる感覚
夜は対話の時間
皮なめし
お茶の時間も大切です
地図のような皮(革)
いよいよ暮らす道具づくり
みんなそれぞれ素敵な道具ができました
鹿のお肉も頂きます(鹿シチューにして)
宇崎慶一 | 2015.12.03 20:47
アップ後45分位に拝見し、これは行きたい❗️と思い、そちら様をFB上で紹介してくれた人物に連絡して同行を求めました。
ぜひ参加させて頂きたいです。
よろしくお願いいたします。